カニといえば冬の食材の王様ってイメージがありますね。
家でカニを食べるといえば、カニ鍋・カニしゃぶが王道ですが、カニなら何でもいいと思っていませんか?
そして選び方もわからないので、とりあえず予算内で一番高いのを選んだり、その場にある中で一番大きなものを選んだりしていませんか?
通販でカニを買うなら種類は必ず把握しておいて!
この記事の目次
カニは種類によって大きさ、値段、味、使い道が違います。魚屋や市場なら直接聞きながら購入できますが、通販なら自分で選ばないといけません。
そして、カニはナマモノのため基本的には返品できません。
カニ味噌を食べたかったのに味噌が入ってないカニだった
身をかぶりつきたいのにスカスカだった
イメージより小さいカニだった
このような失敗がないよう、まずは基本知識として代表的なカニの種類と特徴を覚えておきましょう!
冬場に家庭でよく鍋料理などにして食べられるカニは、大きく分けて3種類ありますので、まずはこの3種類をチェックです。
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ズワイガニ(ずわい蟹)
ズワイガニは「紅ズワイ」「本ズワイ」が主な種類です。本ズワイには、各漁港ごとについている「ブランド蟹」や、希少なバルダイ種の「大ズワイ」もあります。
毎年漁期が決まっており、紅ズワイガニは9月1日~翌年6月30日、本ズワイガニは11月6日~翌年3月20日となっています。メスは沢山獲ると数が減ってしまうため、例年11月6日~年末までが漁期となっています。
一般的に流通されている大きなズワイガニは「オス」で、身や味噌を食べます。サイズが小さな「メス」は身は少ししかないので味噌や内子、プチプチの外子を楽しみます。
紅ズワイガニ(紅ずわい蟹)
見た目は朱色、お腹も朱色でこぶりなズワイガニ
文字通り、紅色(朱色)のカニで、パッと見は本ズワイと変わりません。ふたつの見分け方ですが、腹を見るとわかります。
紅ズワイ蟹は裏返して腹を見ると、腹も赤いです。本ズワイガニは腹は白いです。
身が柔らかく水分が多いため、ジュワッと瑞々しいのが特徴で、日本海側のカニの産地でよく売られています。獲れたてをすぐ食べるにはすごく美味しいですが、鮮度維持が難しく、すぐに味が落ちてしまうのが難点です。
獲れる時期が本ズワイより長く、9月からお店に出回ります。秋に獲れたてのカニを食べたいなら紅ズワイです!
本ズワイにくらべると身の量も味も落ちますが、漁の時期も長く、漁獲量も多いため、激安で売られています。冗談抜きで、産地では1枚298円くらいで買えます。そのため味噌汁や寄せ鍋に豪快に入れる普段用のカニという印象があります。※もちろん美味しいです。参考までに、298円20%オフのカニ買ってきました、笑。
茹でたものです。
味噌汁とか、寄せ鍋のダシにいいです。
中身はたいして入っていません(笑)
でも300円のカニ缶よりは入ってるかな!
通販でも買えますが、普段カニを食べない人が奮発して買うなら紅ズワイではなく、本ズワイをおすすめします。
インターネットで信じられないほど激安の「ずわい蟹」を見つけたら「紅ずわい蟹」かもしれませんので、間違えないように気をつけてください。
紅ズワイガニ
産地の人が普段使いしたり、旅行で現地に行ったときに食べたり買って帰るのが美味しい蟹です。鮮度維持が難しく、冷凍ではあまり美味しさを感じないかもしれません。ネットで取り寄せるなら、産地直送で鮮度にこだわるショップで購入しましょう。
本ズワイガニ(本ずわい蟹)
状態や産地によって名前が沢山あるのが本ズワイガニです。
主な産地は、日本海~北海道ですが、通販のものはロシア・アラスカ・カナダなど外国産もあります。
身に甘みがあり、蟹味噌も濃厚。新鮮なものは刺し身もOKで、通販でも刺し身にできるズワイガニが出まわっています。お刺身も火を通したものも、とろりとした食感にふわっと広がるカニの風味が最高で、蟹の旨味が堪能できます。
品質がピンキリ、値段もピンキリで選ぶのが難しいのがずわい蟹の特徴で、ハズレに当たると????というほど身がスカスカしている事もあります。
そのため、目利きの人が厳選した「ブランド蟹」が存在します。これは限定された産地で、一定の品質をクリアしたずわい蟹に「タグ」がついているもので、高級品ですが安心して購入できるため人気があります。
本ズワイガニでブランドになっているもの
松葉ガニ
山陰・日本海側(島根県、鳥取県、兵庫県、京都府)で水揚げされたズワイガニのブランド名です
さらに細かく港ごとにブランド化されており、代表的なものは以下になります。
- 香住カニ(兵庫・香住港)
- 津居山カニ(兵庫・津居山港)
- 間人カニ(京都・間人港)
越前ガニ
福井(三国港・越前港・敦賀港・小浜港)で水揚げされたズワイガニのブランド名です
皇室に献上している唯一のカニだけあって、日本で一番美味しいズワイガニと評判です。
本ズワイガニ
カニ鍋やカニしゃぶの定番といえば本ズワイガニ。とろけるような食感と甘さと茹でたときのプリプリ感は本ズワイならではです。お腹いっぱい食べるには、かなりの数が必要になる(1人1杯が理想)のと、殻を外すのが面倒なのが困ったところ…。
家族みんなで本ズワイを堪能するなら、食べやすいむき身をメインにして、場のテンション上げ&味噌堪能&ダシ用に、まるごと姿のズワイガニを1杯というのがオススメです!
タラバガニ(たらば蟹)
タラバガニには「本タラバガニ」と「アブラガニ」、「花咲ガニ」などがあります。ズワイガニより一回り大きく、大型のものだと4kg、足を広げると全長1メートルにもなるものもあります。殻はゴツゴツ・トゲトゲしていいます。
名前には蟹とついていますが、正確にはヤドカリの仲間のため、ズワイガニや毛ガニと足の数がちがいます。
プリプリの食感と、足が太く身入りも多いため食べた満足度が高いのが特徴です。
市場や通販で購入するときはすでに茹でられているものが大半で、生食するには活きたタラバガニをさばくしかありません。そのため一般家庭でタラバガニの刺し身を食べるのは難しいです。
カニで美味しい「カニ味噌」ですが、タラバガニのカニ味噌は茹でても固まらず汁状になるため、販売時にはすでに取り除かれています。
残念ながら、刺し身やカニ味噌を楽しむことはできませんが、豪快に足にかぶりつくにはもってこい!ボリュームたっぷりの蟹です。
ズワイガニや毛ガニの足の本数は合計10本(4対8本+爪2本)ですが、タラバガニの足の本数は8本(3対6本+爪2本)。蟹は横にしか歩けませんが、タラバガニはヤドカリの仲間なので前に進むこともできるんですよ。
本タラバガニ(レッドキング)とアブラガニ(ブルーキング)
本タラバガニによく似た「アブラガニ」という蟹もいます。アブラガニは、本タラバガニより若干大きさが小さいですが、食感はほとんど変わらずプリプリとしていてボリュームがあります。味も食べ比べをしないとわからないほど、似通っています。そのため、アブラガニをタラバガニと偽って販売する悪徳業者もいますので注意が必要です。
見分け方は何パターンかありますが、必ずしも当てはまるわけではなく、素人には見分けが難しいです。アブラガニではなく本タラバガニを食べたい場合は、信頼のおけるお店や、インターネットの通販店で購入するようにしましょう。
アブラガニとタラバガニの見分け方
素人には難しい見分け方ですが、一般的に言われている見分け方にはつぎのようなものがあります。
- 甲羅のトゲの数
甲羅の中央部分に、アブラガニは4本、タラバガニは6本突起が出ている - ツノのトゲの数
甲羅上部のツノのまわりにあるトゲの数が、アブラガニは4本、タラバガニは3本ある - ふんどしのトゲ
お腹かぶさっている、「ふんどし」と呼ばれる部分に、タラバガニは鋭い突起が並んでる(アブラガニは鋭い突起はない) - 色合い
生の状態だと、アブラガニは若干青みがかっており、タラバガニと並べるとわかる - 甲羅の突起の数
甲羅にある突起の数が、タラバガニの方が突起の数が多い
タラバガニ
プリプリ感、ボリュームたっぷりを楽しむならタラバガニで決まり。タラバガニは味噌がないから肩肉購入がお得ですが、解凍に失敗したり状態が悪いと殻から外れにくいのが困ったところ…。面倒なら、むき身を買って、パクっと豪快にかぶりつきましょう!
イベントや年に1回の豪華カニパーティの日なら、ズワイガニや毛ガニとの食べ比べも面白いですよ!
花咲ガニ
花咲がには、タラバガニと同じヤドカリの仲間で、大きさはタラバガニより少し小ぶりです。 身が柔らかく独特の甘みがあり、見た目が華やかなことから、地元での年末年始やお祝いの席には欠かせません。
海外産もありますが、国内では北海道でしか獲れない貴重な蟹です。希少種のため、産地以外に流通することはほとんどなく、北海道ツアーでは花咲ガニを食べる旅程が組まれるほど人気の高い蟹です。
他の蟹と違い、漁獲時期は4月~9月で、春夏が旬の蟹です。年末年始に使われる蟹はすべて冷凍品になりますので、わざわざ現地に買い付けに行くのではなく通販で買うのがオススメです。
花咲ガニ
花咲ガニだけのために産地の根室へ訪れるほどもいる、超人気のカニです。カニ好きなら一度は食べておきたい!!
買うなら身も卵も味わえる「メス」がオススメ。花咲ガニは見た目を楽しむのも最重要ポイントなので、まるごと1枚買ってがんばってさばきましょう!!(※花咲ガニは希少なため、むきみは売っていません…)
毛ガニ(オオクリガニ)
毛ガニはズワイガニやタラバガニと比べると足が短く、体が毛に覆われているこぶりなカニです。甲羅の長さがオスが15cm、メスが12cmとオスの方がやや大きいですが、カニの中では小さいです。
クリガニ科に分類され、「オオクリガニ」とも呼ばれています。日本では北海道が主な産地です。1年を通して漁獲されていますが、近年数が減ってきているためメスの漁獲を禁止したり、甲羅の長さが8センチ以下は漁獲しないなど厳しい取り決めがあります。
体が小さいので、ズワイガニやタラバガニのように身を楽しむには量が少ないのですが、カニ味噌が美味しいのが特徴です。とろりと濃厚で甘みとコクがあり、ズワイのカニ味噌が苦手な人も「毛ガニのカニ味噌なら好き」とファンになるほど。
毛ガニはむき身ではなく(※むきみちゃん売ってないです…)、まるごと楽しむのがオススメ。特に、甲羅にカニ味噌とカニの身を少し混ぜて和えるとカニの風味と甘味が口の中でふわっと広がって至福のときを過ごせます!お酒好きの方なら、カニ味噌とお酒を甲羅にいれて甲羅酒も良いですね。
毛ガニ
カニが日常的な北海道の人が一番好きなのが毛ガニです!オトナが集まってお酒とカニを楽しむときは味噌がたっぷり詰まった毛ガニは必須です。
ある程度数がないと満足できないので、まとめて10枚くらいドーンと入ったものがオススメです!
カニ選びでどれにするかほんとに迷って困ってる人へ!
これだけ種類があるので、いざ通販でどれを頼むか迷ってしまうところですね。そこでコレです…!!!
上記で説明した蟹すべてがセットになった【四大蟹セット】が「かにまみれ」で販売されています。こちらは12,800円からでタラバガニ・ズワイガニ・毛ガニ・花咲ガニの蟹姿が4種類セットになっていて、自宅での食べ比べや、仲間で集まっての忘年会、おしゃれな化粧箱入りで贈答品にもぴったり。
他店でもセットになったものはありますが、4種類がセットになってこの値段なのは「かにまみれ」さんだけですよ~。毎年12月中旬には売り切れてしまいますので、早めの予約がおすすめです。